- アンケート調査レポート「日本企業のID・アカウント運用管理の実態 2024」を公開
- 2024年2月6日
2022年度に引き続き、増加したID・アカウント管理運用の現状を把握するため2023年9月から11月にかけて「日本企業のID・アカウント運用実態調査」アンケートを実施し、その調査結果を公開いたしました。
本レポートでは、アンケート結果をもとにID・アカウント管理の実態を企業規模別に紹介するとともに、新たにID・アカウント管理の成熟度別の実態、SSO の対応状況別の実態をアンケート結果から考察しています。
様々な結果を参照することで自社の実情を振り返り、最適な現在のID・アカウント管理を実現するためにもぜひ、お役立てください。
総評:
ID・アカウント管理の最大の課題「複雑化」解消のポイントを、ID 管理成熟度の向上とSSOの対応状況から探る
DX推進やハイブリッドワークが多くの企業で進められる中、クラウドサービス利用の拡大は不可欠な時代になりました。しかし、クラウドサービスやシステムが増えるほど、ID・アカウント管理は複雑化するといった課題が生じてしまいます。
今回は、アンケート結果をもとに企業規模別、ID管理成熟度別、SSOの対応状況を切り口に、この最大の課題がどのようなものかアプローチを試みました。その結果、次のようなことがわかりました。
- ID・アカウント管理は、管理ID数(企業規模)で、システム化や取り組み状況は大きく異なっている。
- クラウド化に当たりSSO対応を進めようとしている企業は規模を問わず様々な課題が生じている。
- SSOが8割以上浸透している企業ほど複雑化を感じていない。
また、ID管理専用ツールの利用率も高い傾向がある。
各論:
ID・アカウント管理における現状と実態
【大手企業】
- ID管理専用ツール「導入済み」65%
- SSO利用は70%、SSO対応システム「8割以上」が41%
- ID・アカウント管理の源泉情報は「人事システム」が68%
【中堅企業】
- ID管理専用ツール「導入済み」46%、「導入予定なし」32%
- ID・アカウント管理に利用しているツール「Active Directory」53%で最多
- ID・アカウント管理の源泉情報は「人事システム」が57%
【中小企業】
- ID管理専用ツール「導入済み」17%、「導入予定なし」62%
- ID・アカウント管理に利用しているツール「Active Directory」51%、「ExcelやCSV」45%
- ID・アカウント管理の源泉情報は「人事システム」が32%、「ExcelやCSV」25%
「認可」というID・アカウント管理における用語の認知度
「深く理解している」8%、「理解している」29%、「概ね知っている」37%で用語の認知度は広がっている。
適切な「認可」の知識を持ち、「認証」とともに自社のセキュリティ対策と組織運営に役立てることが重要。
レポート全文のご案内
28の設問に対する国内607機関からの回答結果と考察を全16ページにわたって取りまとめたレポートの全文は、 こちら で公開しております。
皆様にとって適切なID・アカウント管理を実現するための一助となりますと幸いです。